暖かくなって屋外のレジャーも楽しみになってくるゴールデンウイーク。手軽に大物が釣れると言われているアメリカナマズ釣りに子どもと一緒に行ってきましたので、当日の様子をレポートしていきたいと思います。
アメリカナマズ釣りについて
アメリカナマズは1970年代に食用目的で日本に持ち込まれ養殖されていましたが、逃げ出した個体をきっかけに大繁殖してしまい、生態系に影響を及ぼしていることから現在は特定外来生物に指定されています。雑食性で食欲旺盛なため誰でも簡単に釣ることができ、特に茨城県霞ケ浦水系では近年、釣りの人気ターゲットになっています。釣れる魚も40cm~50cmぐらいのサイズが中心で、子どもでも手軽に大物を釣れるところが大きな魅力です。
アメリカナマズ釣りに必要な道具やポイントはこちらの記事にまとめておりますのでご覧ください。
4月のアメリカナマズ釣りレポートはこちらからご覧いただけます。
8月のアメリカナマズ釣りレポートはこちらからご覧いただけます。
12月のアメリカナマズ釣りレポートはこちらからご覧いただけます。
情報収集をするならココ!
今回、まず最初に目指したポイントは茨城県潮来市の常陸利根川です。すぐ近くには「潮来つり具センター」があり、店主の村田基さん(釣り業界の超有名人)を中心にスタッフの方がテレビ等でアメリカナマズ釣り情報を多数発信されています。店内にはアメリカナマズ専用のコーナーもあるので、わからないことがあれば立ち寄って相談してみるとよいと思います。


今回の釣り
ポイント① 常陸利根川
最初の目的地は、潮来つり具センターからすぐ近くにあるJR鹿島線高架下脇にある水門です。ゴールデンウイークということで釣り場も賑わっているのではないかと思い、水門を中心に空いているところ探しながら場所を決めようと考えていました。現地に到着したのは午前9時30分頃。最初の水門にはすでに先客が入っていて、少しずつ移動しながら場所を探していきました。アメリカナマズを狙っているご家族のほかにも、ルアーでシーバスを狙っている人たちも結構いました。少し車を走らせていくと、東関東自動車道の高架下の水門が空いていたので、まずはそこから始めてみることにしました。
今回もぶっこみ釣りで狙います。
竿は小学生ぐらいの子どもでも何とか扱える3m前後の投げ竿を2本、2.5m前後のシーバスロッド、子でもでも扱いやすい1.8mの万能ロッドの4本を用意しました。エサはサバとサンマの切り身を短冊状に切って塩で締めて冷凍しておいたものと、イカの塩辛、そして市販の練り餌を用意しました。
竿やリール、必要な道具などはこちらの記事からご確認ください。





ひと通り準備が終わったところで、子どもが1本、私が1本投げ入れます。距離は15mと30mぐらいの場所に投げ入れました。エサはサバとイカを1本ずつ竿に付けて反応を見ます。仕掛けを投げ込んだら三脚に竿を置き、ドラグを緩めて竿先に鈴を付けたら準備完了。今回は風が少し吹いており、こまめにたるんだ糸を巻きながらアタリの瞬間を待ちます。その後竿を4本に増やして魚のアタリを待ちました。

小さなアタリはちょくちょく入りますが、大きなアタリは出ません。小さな魚がエサをついばんでいるのでしょうか・・・。2時間ほどやりましたが、結局ここでは大きなアタリを見ることができず、移動することにしました。
ポイント② 外浪逆浦
続いてやってきたのは外浪逆浦です。水門と障害物があるポイントでやってみることにしました。


こちらも小さなアタリはあるものの、なかなか本アタリは出ません。一度大きなアタリが出ましたが魚は掛からず。釣れる感じがせず、どうにもこうにも埒があかないので、思い切って大きく移動することにしました・・・。
ポイント③ 霞ヶ浦(阿見町)
車で1時間近く走り、霞ヶ浦の土浦駅の近くまでやってきました。こちらは過去にたくさん釣れた実績のあるポイントです。釣りをしている人は多く、なかなか入れる場所が見つかりません。空いていても強風で壁に波がかぶるような状況で、場所選びには苦戦しました。ようやく竿を出せるポイントが見つかったので、そちらで最後の勝負をすることにしました。時刻はすでに15時を回っていました。

こちらでも魚の反応はあまりなく、さすがに子どもも飽きてきてしまいました。近くを泳いでいた魚を掬ったりして、釣りに集中せずに諦めかけていたのですが、最後にまさかの展開が待っていました。
最後の最後にドラマが!
今日は釣れないかもしれないと諦めかけていましたが、夕マズメのチャンスタイムにかけようと思っていました。そして日没が近づいてきた18時、ついに竿を叩くような激しいアタリが入りました、大きくアワセてみるとグングン抵抗する感触が! そして慎重に寄せてくると、50cmほどのアメリカナマズが釣れました!

ここから一気に流れが変わり、ほかの竿にも立て続けにアタリがガンガン入る大忙しの展開に。そして1時間足らずで一気に4匹を釣ることができました。いい流れではありましたが、さすがに日が暮れてきたので19時で納竿としました。

最終結果
最終的な釣果は4匹でした。サイズは32cm~47cmでした。前半はまったく釣れず、どうなることかと思いましたが、最後の最後に時合が来て何とか4匹のアメリカナマズを釣ることができました。今回も釣れる時間と釣れない時間がハッキリ分かれる展開になりました。やはり朝マズメや夕マズメはチャンスタイムなのだと思いますが、もっと日中でも釣れるはずですので、いろいろと試しながら探っていきたいと思います。

アメリカナマズを持ち帰って食べるためには(現地での処理)
アメリカナマズはとても美味しい魚なので、ぜひ持ち帰って食べてみることをオススメします!
美味しく食べるためには、釣れたあとすぐに血抜きの処理をします。胸ビレと背ビレにある鋭いトゲに刺さらないよう、雑巾を魚に被せてしっかり押さえた後、エラをハサミで切ります。バケツに水を汲み、その中に魚を入れると血が抜けていきます。ある程度時間が経ったら鮮度が落ちないようにクーラーボックスに移して冷やしましょう。
持ち帰ったらフライやから揚げなどにして美味しく召し上がってください!
アメリカナマズの捌き方についてはこちらの記事でご紹介しています。

最後に・・・
アメリカナマズは特定外来生物に指定されているため生きたままの移送が禁止されています。持ち帰る場合は必ず絶命させてからにしてください。
また、霞ヶ浦周辺では一部釣り禁止の場所もありますので、ルールを守って釣りを楽しむようにしてください。詳細は下記ページにてご確認ください。
◆茨城県ホームページ「釣りのルールとマナー」(外部リンク)
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/kasui/contents/ruleandmanner.html