卒業後のランドセルをどうするか? 活用方法と我が家の起こしたアクションの話

※記事内で紹介している商品・サービス等の外部リンクには広告が含まれる場合があります

子どもが6年間使ったランドセルは思い出がいっぱい詰まっていますが、卒業してしまえばもう使う機会はありません。そんな役目を終えたランドセルをどうしようかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回は卒業後のランドセルの活用方法について、いろいろと考えてみました。我が家が出した結論とその後のアクションも含めて書いていきたいと思いますので、ぜひご覧ください。

選択肢を洗い出してみる

卒業後のランドセルをどうするか・・・。まずは選択肢を考えてみます。その結果、以下の4つの選択肢が出てきました。

1.捨てる
不要品を処分するという観点で考えると、「捨てる」という選択肢が浮かびます。断捨離を進めたい場合などはすぐにアクションを起こすことができるため、合理的な方法とも言えるでしょう。ちなみにランドセルを捨てる方法は、可燃ごみとして処分できる場合が多いようですが、地域によって粗大ごみになったりルールが異なりますので、必ずお住まいの自治体のルールを確認した上で処分してください。

2.売る・譲る
捨てるのはちょっと心苦しいと思う人は、リサイクルショップに持ち込んだりインターネットのフリマアプリやオークションサイトなどで売ってみるという方法もあります。6年間ずっと使い続けて相応の傷や汚れもあることでしょうから高く売れることは期待できませんが、ブランド品や状態が良い場合は多少お値段が付くこともあるようです。

3.手元に置いておく
思い出としてそのままの形で残しておくという選択もありますが、私が子どもの頃にはミニランドセルに作り直してくれるサービスが話題になり、実際に私もやってもらいました。現在は財布やキーホルダー、ポーチなどにリメイクしてくれる業者さんも増えてきて、選択肢が広がっています。

4.寄付する
主に海外の貧しい国や地域への支援としてリユース活動を行っている団体がいくつかあります。近年活動が盛んになってきたSDGsの取り組みの中にある「貧困をなくそう」、「人や国の不平等をなくそう」といった活動に対して、個人レベルで貢献する実感が持てるのではないかと思います。

ここからは上記の選択肢の中で「捨てる」以外の具体的な方法について詳しく見ていきたいと思います。

売る・譲る

ランドセルを売ったり譲ったりする方法はいくつかあります。パターンに分けて紹介していきます。

リサイクルショップや買取専門店を利用する

一番手っ取り早い手段は、近くのリサイクルショップに持ち込んでみることです。あとはインターネットを中心に展開する出張買取サービスなどを利用するという手もあります。ただし残念ながら使い古したランドセルは買取対象外となっていることも多く、買取OKの店舗でも状態が良くないと買い取ってくれないケースも多いので、持ち込む場合は過度な期待をしない方がよさそうです。

いくつかのお店の買取実績を調査してみたので参考にしてください。

オフハウス(OFFモール)
※ハードオフグループ
買取状況
調査コメントWEBサイト上で中古ランドセルの販売あり。その他、ある店舗では中古ランドセルの取り扱いがあることを紹介している動画もありました。しかし電話で確認したある店舗では中古ランドセルは買取不可との回答でした。店舗によって買い取りOKだったりNGだったりするかもしれません。
URLhttps://www.hardoff.co.jp/
2nd STREET
(セカンドストリート)
買取状況
調査コメントWEBサイト上で中古ランドセルの販売あり。未使用品がほとんどですが、一部ブランドランドセルの中古品の販売もあり。店舗に電話で確認したところ、状態によっては買い取り可能との回答でした。ただし名前が書いてあると個人情報の観点から買取不可とのことでした。
URLhttps://www.2ndstreet.jp/
トレジャーファクトリー買取状況
調査コメントWEBサイト上で中古ランドセルの販売あり。未使用品が中心ですが中古品の販売もあり。店舗に電話で確認したところ、状態によっては買い取り可能との回答でした。
URLhttps://www.treasure-f.com/
高く売れるドットコム買取状況
調査コメントホームページ上で大々的にランドセル買取を行っていることを謳っています。店舗数は関東でも1県1店舗程度と少ないですが、店頭での買い取りも行っています。
URLhttps://www.takakuureru.com/other/randoseru/

フリマアプリやネットオークションに出品する

すっかり普及してきたフリマアプリやネットオークションを利用して、ランドセルを個人で出品している方もいらっしゃいます。出品するためには自分で写真を撮ったり説明文を書いたりという作業が発生するため、慣れていない場合はなかなか大変な作業になりますが、その分買取業者に査定してもらうよりも高値が付く可能性はあります(システム利用料や送料はかかりますので注意)。出品の手間が苦にならなければチャレンジしてみるのもアリかと思います。

代表的な3つのサイトの取引状況をまとめてみました。

メルカリ取引状況
調査コメントフリマ形式で自分で好きな金額を決めて販売できますが、出品後に値引き交渉をされるケースも多いのが特徴です。実際に売れたランドセルは1,000円~3,000円ぐらいのものが多いです。
URLhttps://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%AB
ヤフオク取引状況
調査コメントオークション形式で、入札が多ければ金額も高くなっていきます。自分で開始価格や即決価格を設定できますが、金額を低く設定した場合は希望額に届かずに落札されてしまうことも。平均落札価格は1,800円前後で、数百円~3,000円程度が中心。
URLhttps://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/%E4%B8%AD%E5%8F%A4%20%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%AB/0/
ジモティー取引状況
調査コメント地元が近い人との商品取引に特化した掲示板で、待ち合わせをして手渡しを行うケースも多いです。不用品をタダで引き取ってもらいたい場合などにもよく利用されています。ランドセルは0円~1,000円程度のものが多く見られ、他のサイトと比べると安めの設定になっています。
URLhttps://jmty.jp/all/sale?button=&keyword=%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%AB

学生服専門のリユースショップに持ち込んでみる

中古ランドセルの活用方法を調べていたところ、学生服専門で買取や寄付を受け付けているお店がいくつかあり、ランドセルの取り扱いもしているようです。その中で気になったお店があったのでご紹介いたします。

こちらは全国にパートナー店を持ち、店舗での買い取りや引き取り以外にも回収ボックスの設置などを行っています。なお制服の販売は実際に通う人のみに限定しており、子どもの確認書類(学生証や保険証など)を提示しないと買うことができないため、引き取ってもらう側としてもとても安心できます。まだまだ店舗は少ないようですが、このような活動がもっともっと普及してくれるといいなぁと個人的には思っています。

学生服リユースショップ
さくらや
買取状況
調査コメント店舗ごとに状況が異なるようですが、美品であれば無償で引き取ってくれるようです。
URLhttps://www.seifuku-sakuraya.com/

ちなみに余談ですが、こちらの「学生服リユースショップさくらや」は数多くのメディアでも取り上げられていてます。創業者である馬場加奈子さんは2021年に地方創生担当大臣の表彰を受けており、女性起業家としても注目を集めている方です。

手元に置いておく

ここまではランドセルを手放す選択を書いてきましたが、今度は手元に残しておく方法についてご紹介していきます。

そのままの形で残しておく

思い出のランドセルをそのままの形で残しておくという選択も当然あります。ランドセルの中に小学生時代の自由研究や作文、卒業アルバムなどを詰められるだけ詰め込んで、成人した時に開けることを楽しみにする・・・なんていう方もいます。これはこれでとても素敵ですね。

リメイクする

リメイクの代表的なのものとしては、私が子どもの頃からあったミニランドセルに作り替えるというものがあります。しかし現在は、財布や名刺入れ、キーホルダー、ペンケース、バッグなど、いろいろな物にリメイクしてくれるお店が沢山あります。少し変わったところでは、時計や椅子などにリメイクしてくれるお店も。そんな中で個人的に気になったお店をいくつかご紹介します。

リトルアイランド特徴ミニランドセルの大きさを3つのサイズから選べます。
・ミニランドセル(約15cm)
・ミニミニランドセル(約12cm)
・プチミニランドセル(約9cm)
費用6,080円~
URLhttps://www.littleisland.jp/index.htm
Askalカバン工房特徴小物が充実した7点セットが魅力。
選べるお財布+選べる小物+共通小物5点(肩ベルトキーホルダー、楕円キーホルダー、靴ベラキーホルダー、スタンダードキーホルダー、かくまるキーホルダー)
費用7点セット15,800円
URLhttps://askal.jp/
ヒノキクラフト特徴便利でオシャレな折りたたみ椅子にリメイクしてくれる家具メーカー。一生そばに置いて使えそうなシンプルなデザインがカッコいいです。
費用16,500円~
URLhttps://randsel-stool.com/
※金額は調査時のものになります。ご利用の際は事前にご確認ください
ミニランドセル

寄付する

最後は寄付についての話です。寄付を行っている団体・法人は日本にいくつかありますが、主な活動は海外の貧しい国や地域へランドセルを送るケースが多いようです。寄付を行う場合は、送料や手数料、寄付金を負担するケースが一般的です。

いくつかの団体・法人の活動についてご紹介いたします。

公益財団法人 ジョイセフ
(JOICFP)
受付期間通年
費用倉庫までの送料:実費負担
海外輸送経費:1,800円
寄付先アフガニスタン、モンゴル
調査コメント「思い出のランドセルギフト」と題して2004年からスタート。イオンとも提携しており期間限定でイオン店舗への持ち込みも可能(毎年4月)。
URLhttps://www.joicfp.or.jp/jpn/donate/support/omoide_ransel/
NPO法人 ジユウ
(JIYU)
受付期間通年
費用倉庫までの送料:実費負担(茨城県竜ケ崎市)
寄付金:段ボール1箱につき1,000円以上
寄付先ベトナムなど
調査コメント現地への郵送は行わず、直接現地に届けているのが最大の特徴。自ら現地に届けに行く「POSTMAN」制度もあり。
URLhttp://jiyu-jin.org/stationery/
株式会社クラレ受付期間2023年:1月9日(月・祝)~3月23日(木)
費用倉庫までの送料:実費負担(首都圏内)
輸送費・配布費用:なし
寄付先アフガニスタン
調査コメントランドセル用人工皮革「クラリーノ」の開発元であるクラレが2004年から行っている「ランドセルは海を越えて」と題する社会貢献プロジェクト。
URLhttps://umigoe-randoseru.com/

我が家は「イオンで寄付」をすることに

ここまで卒業後のランドセルの活用方法について考えてきましたが、我が家では話し合いの結果、寄付をすることに決めました。これまで寄付や募金といった活動に触れる機会がほとんどありませんでしたので、今回のことをきっかけに寄付について本人にも考えてもらいました。実際に活動を行っている団体のWEBサイトを一緒に見ながら会話を行い、本人がとても前向きに手放すことを決めてくれました。

さて、今回我々が寄付をするのは、国際協力NGOジョイセフとイオンが共同で行っている「キッズリパブリック 思い出のランドセルギフトプロジェクト」。女子の就学率や識字率がとても低いアフガニスタンにランドセルを贈ることで就学率の向上を目指す・・・という活動です。イオンの店舗で毎年期間限定で受付を行っています。近年は毎年4月に実施されおり、2023年は4月1日(土)~4月30日(日)までの受付となっています。全国各地のイオン店舗で実施していますが、持ち込みを考えている場合は事前に公式サイトで実施店舗を確認してみてください。

引用元:思い出のランドセルギフト|イオン (aeonretail.jp)

イオンでの寄付の流れ

今回は東葛地域にある「イオン柏店」で寄付を行うことにしました。

イオン柏店

ランドセルの寄付の受付は、2階「イオン スタイル ストア」のお会計レジになります。

お会計レジにはランドセル寄付のポスターがありました

海外輸送費募金1,800円をレジにて支払います。

思い出のランドセルとはここでお別れ

募金をした後にお礼状をいただきました!

お礼状とSDGsの缶バッジをもらいました

ランドセルとお別れをした後、娘が晴れやかな顔をしていたのがとても印象的でした。今回の寄付を通じて「社会の役に立つ」ということを身をもって学ぶことができたのではないかと思います。

実際にアフガニスタンの子どもたちの手元の届くのは10月頃になるとのこと。その頃になったら、思い出のランドセルを遠い異国の誰かが大事に使ってくれることに思いを馳せてみたいと思います・・・。

タイトルとURLをコピーしました